最近のマンションは基本的に24時間換気システムというのが付いている。
ウチのマンションにもついているのだけど、しばらく住んでみてやはり冗長だと思う。
24時間換気システムの換気の目安は2時間で部屋の空気を全て入れ替えるというもの。
これは冬にどんなに部屋を暖めたところで、2時間で全部冷たい外気に変わってしまうということだ。
省エネもクソもない。
しかも24時間換気システムには、これを切るためのスイッチが用意されていない。
最近のマンションは断熱性能が高くなっているが、そんなものは24時間換気システムがあるせいで
無意味なものになっている。
新居に引っ越したばかりの時は、入居前からずっと24時間換気システムが動いていたので、
家の芯まで冷えてて、初日の風呂がとにかく寒かった。
これなら、築35年の前の団地の方がまだマシだと思ったほどだ。
何日かして、ネットで24時間換気システムの止め方を知ったので、
24時間換気システムは基本的に止めるようになった。
そもそも24時間換気システムが法律で強制的に導入されるようになった背景には、
シックハウス症候群などの問題があったからだと思う。
要するに、
ちゃんと換気しない人がいるから強制的にやってしまおう、という後ろ向きな制度だ。
普段からちゃんと換気する人であれば、これはたまったものではない。
24時間換気システムを基本的に止めるようになってからは、マンションの密閉度が高いこともあり、
以前よりも意識的に換気をするようにした。
シックハウス症候群もそうだが、カビが生えるのも困るので、
風呂の後の換気はかなり徹底している。
24時間換気システムも必要に応じて使っている。
家の密閉度が高いので、特定の部屋を集中的に換気したい場合に、
換気したい部屋だけ吸気口を開けて24時間換気システムをつけると意図した換気ができる。
換気は、個人が意識してやるべきもので、責任を取りたくない国や企業によって強制される行為ではない。
24時間換気システムに裏技的に止める方法が用意されているのは、彼らにとってのギリギリの譲歩なのだろう。