昨日は、使いやすいUIについて、
「慣れ」という経験的な要素が結構あるよね、
という話だった。
今日は、CUIとGUIについて書こうと思う。
そもそもCUIって何?
CUIという言葉自体を知らない人もいるだろう。
CUIとは「character user interface」の略で、
欧米ではCLI(Command Line Interface)と呼ばれる。
MacのCLIであるターミナルというアプリケーションの画面を見てみよう。
CLIでは、
全ての操作を文字を打ち込むことで行い、
実行結果も文字で受け取る。
対して、GUI(Graphical User Interface)は、
グラフィックを多用したインターフェースを指す。
現在のWindowsやMacといったOSでは、GUIが標準だ。
わかりやすいアイコンや、ボタンなどといったものは全てGUIに含まれる。
というか、普通の人はパソコンの操作をほぼ全てGUIで行っている。
逆に、
ほとんどの人にとってCLIはなじみがなく、
使いにくいインターフェースだ。
まずどんなコマンドがあるかを覚えないといけないし、
コマンドの使い方も覚えないといけない。
CLIの詳細は割愛するが、
基本的にCLIはIT技術者のためのものだ。
CUI(CLI)の何がいいのか?
一般的な操作においては、GUIはそのわかりやすさからCLIよりも優れていると言える。
でも、CLIの方が得意なこともあるのだ。
例えば、たくさんのファイル(例えば1000個とか)が入っているフォルダの中で、
JPGという画像ファイルだけを削除したいとしよう。
GUIでは、
フォルダ内にあるJPGファイルだけを全て選択 → 右クリック → 削除
という操作が最も速い方法になるだろう。
CLIでは以下のコマンドを実行することになる。
rm -f *.jpg
上の文字を打ち込んでEnterを押せば、
一瞬にしてJPGファイルが全て削除される。
他にも色々とCLIの方が操作として優れている場面はあるがここでは割愛する。
わかりやすさと大量処理
このように、場面によってGUIのほうが使いやすいこともあれば、
CUI(CLI)のほうが使いやすいこともある。
GUIの良さは、
グラフィックを使うことによる直感的なわかりやすさである。
一方、CUI(CLI)の良さは、
大量の自動処理を文字で簡潔に表現できることにある。
どちらにも一長一短があるのだ。
今日の話はIT技術者にとっては当たり前すぎる話だったが、
普段CUIに触れる機会のない人にとってはけっこう新鮮な話ではないだろうか?