2年ほど前、懇意にしている生命保険会社の営業マンの頼みで、
その方が連載している雑誌の電話取材を受けることになった。
まぁ、取材といっても
すごくマイナーな雑誌のすごく小さな1コマのお客様の声だ。
その程度ならと、引き受けた。
何日かして記者から電話がかかってきた。
さっそく取材開始。
いくつか質問をしてくる。
特に飾ることもなく普通に答えるのだが、
なんか向こうの返しの質問がひっかかる。
まるで誘導しているようなのだ。
たぶんこういう答えが欲しいというのがあって、
そうなるように聞いてくる。
「それは、○○○○っていうことですよね?」
いや、全然違うだろ。
どうやったらそう解釈できるんだ。
「いや、そういうことじゃなくて○○○○ということです。」
「あ〜、なるほど。」
そんな感じで30分とかからず取材は終了。
なんか話の噛み合わない取材だったなぁ、とその時は思っていた。
それからしばらくして、
営業マンの方から取材を受けた雑誌が送られてきた。
開いた口が塞がらない
そらそうだ。
だって、結局オレが言ったことは何一つ入っていなかったからね。
読んでみると、
あの誘導尋問はこういうことだったのか、と。
要するに自分が書きたいように書いてあるだけで、
実際の取材の内容などどうでもいいのだ。
お客様の声として載せる写真だけが欲しかったのかもしれない。
本当にアホくさいと思った。
しかしすごい神経してるよ。
だってまがりなりにも直接取材した人の話を一切使わずに、
勝手に話を作り上げるんだから。
記者っていうのはそんなものなのかねぇ。
たかだか超マイナーな雑誌の小さい1コマですらこれだ。
雑誌の取材なんて二度と受けないと思った。