東京で働いていた頃は、
主に客先の企業でシステム開発をすることが多かった。
色々な企業でシステム開発をした。
誰でも知っているような大企業が多かった。
中にはカリスマ経営者(と一般に呼ばれている)が経営する企業もあった。
カリスマ性は人を集めたり、
人を動かすのに有用だが、
弊害も多い。
実際にそういった企業で働いてみて思うことがある。
ブラック企業になりやすい
カリスマ経営者の企業は基本的にワンマン経営だ。
どこの企業も経営者が最終決定を下すのは同じだが、
カリスマ経営者の企業は、
さらにその傾向が強くなる。
しまいには、その経営者の気に入るような意見しか出なくなる可能性が高い。
長時間労働が多くなるが、
それは容易に正当化される。
タイで薬局を経営している知人が、
「ブラック企業にできる経営者はある意味尊敬できる」
と言っていた。
彼の意味するところは想像に任せる。
後継者が現れにくい
カリスマ性で経営することの最大のリスクは、
そのカリスマ性にあると思う。
カリスマ性を動力源とした企業は、
それが動力源であるがゆえに、
カリスマ経営者がいなくなった時、
会社として機能するのが難しくなる。
それを補うのが理念だが、
カリスマ経営者と呼ばれる人間に、
本当の意味で理念があるかどうかは、
その経営者がいなくなった後も
その会社が長く続くかどうかでわかるだろう。