プリキュアに学ぶマーケティング その3

過去2回でドレスアップキーを軸とした
プリキュアマーケティングについて見てきた。

アニメの中で使われている道具などを
おもちゃとして売るという行為は昔から行われていた。

しかし、プリキュアマーケティングでは、
ドレスアップキーというキーとなるアイテムを
これでもかというぐらいに計画的に、縦横無尽に連携させているあたりが、
一線を画す。

ここまではプリンセスプリキュアの例を見てきた。
今度は、シリーズとしてのプリキュアについて見ていく。

過去の資産を捨てない

ウチにはテレビがないので、
娘のプリキュアに関する情報源は主にYouTubeだが、
これまでの観察から、プリキュアは1年ごとに新しいユニットが登場するようだ。

定期的にキャラクターが入れ替わるアニメは昔からある。
そして、前後のキャラクターの絡みがあるアニメやヒーローものもある。
例えば、ウルトラマンの兄弟の友情出演(友情じゃないか)とか、
仮面ライダーとかもそうだろう。

プリキュアの場合は、そんなちゃちなことはしない。
以下の画像を見ればわかる。

プリキュアオールスターズ

いかがだろうか。
お前らAKBかと。

オールスターとか書いてあるけど、
たぶん過去のキャラクター全員なんだよ。
いっそ清々しいわ。

で、子どもというのは好きなものはあっという間に全て覚える。
これは確信を持って言える。

昔、祖母の葬式に参列した時に、
親戚の小学校低学年ぐらいの子どもが、
ポケモン辞典という本を持っていた。
その辞典には500種類ぐらいのモンスターが載っていたが、
それらのモンスター名はおろか、
属性、技なんかまで全て暗記していた。
なお、オレはポケモンに関する知識はほぼない。ピカチューしか知らない。

話を元に戻そう。
このプリキュアオールスターを見て、
子どもが別のプリキュアに興味を持ち、
そのおもちゃが欲しくなるということは十分に考えられる。

そこにドレスアップキーみたいなものが待ち構えていたら・・・。
説明は不要だろう。

これが過去の資産を捨てずに最大限活かすということだろう。

今後の展開

ここまででもバンダイのえげつなさをだいぶ見てきたが、
さらなる手を打つとしたら何をするか。

例えば、
ドレスアップキーが別のプリキュアでも使われるという展開が考えられないか。
ちょっと違う使い方をするという設定にすれば飽きられることもない。

そして、すでにドレスアップキーを持つ子どもはその資産を活かせる。

いや〜、
バンダイがこれからどんなえげつないマーケティングをしてくるのか楽しみだ。

プリキュアに学ぶマーケティング その2

前日に続いて、
プリキュアマーケティングの恐ろしさについて書いていく。

昨日の話でわかったのは、
プリキュアマーケティングのキーアイテムはドレスアップキー
ということだった。

しかし、ドレスアップキーにはまだ続きがある。

クリスタルプリンセスロッド

プリンセスロッド

このプリンセスロッドがアニメの中でどう使われているのかはよくわからないが、
娘が遊んでいるのを見ると(買ってるじゃん・・・)、
どうやら技を出すときに使う模様。

写真を見ればわかる通り、
やはりドレスアップキーがついている。
やはりキーは3つあるが、プリンセスパフュームのものとは微妙に異なる。

しかも、
このロッドにはプリンセスパフュームについているドレスアップキーはもちろん、
その他のドレスアップキーも当然にように挿せる。

そして、キーごとに動作が変わるのだ。

スカーレットバイオリン

スカーレットバイオリン

続いて、スカーレットバイオリン。
このバイオリンはスカーレットというキャラクター専用のもの。

写真のようにやはりドレスアップキーが付属している。

これはウチにはないが、
おそらくロッドなどと同じくキーごとに何か変わるのだろう。

ミュージックプリンセスパレス

ミュージックプリンセスパレス

もう、細かい説明は不要だろう。
なんか回りながら音楽が鳴るらしい。

どんだけドレスアップキー買わせたいんだ。

ドレスアップキーはトラップというよりアリ地獄だった

いかがだろう。
バンダイの底なしの商魂が垣間見えたことだろう。

おそらく、これらを全て購入した家庭もあるはずだ。

昨日話した映画館のキャンペーンといい、
全ての関連するおもちゃにドレスアップキーを水平展開する点といい、
ドレスアップキーを中心とした商品展開とマーケティングには舌をまかざるを得ない。

しかも、おそらくはこれらの展開は最初から設計されていた
と思われる。

このプリキュアマーケティングから学ぶことは多い。
本当に感心した。

でもプリキュアマーケティングはまだ終わらない。
明日また書く。

プリキュアに学ぶマーケティング その1

はい、のっけからすごい絵になっとります。

お前はとうとう頭がイカれたのか?
いや、そうではない。

もうすぐ4歳になる娘が大好きなプリキュアだ。
ちなみに2015年のプリキュアはプリンセスプリキュアといい、
近年のプリキュアでも成功したプリキュアだという。

で、娘がプリキュアのおもちゃなんかを欲しがるので、
買ってやるわけだが、これがすごい。
すごいんだよ、プリキュアマーケティング。

というわけで今日は、
プリキュアマーケティングその1だ。

誰もがプリンセスパフュームにやられる

プリンセスパフューム

上の画像はプリンセスパフュームというおもちゃだ。
ウチも買わされたのは言うまでもない。

プリンセスパフュームは、登場人物がプリキュアに変身するのに使う。
プリンセスだから香水をふりかけると変身ということなのだろう。

そのへんの設定はまあいい。
それよりも、鍵のようなものが3つあるのがわかるだろう。
これが重要。

この鍵は、ドレスアップキーという。
これをプリンセスパフュームの上部に差し込んで使う。

で、この鍵はキャラクターごとに異なるのだ。

さす鍵を変えることで、香水の色や声が変わる

このおもちゃが本当によくできていて、
鍵によって香水の色が変わったり、
おもちゃが話すキャラクターが切り替わるのだ。

最初に見たときはマジで感心した。

プリキュアマーケティングが巧妙なのは、
上の画像では鍵が3つしかないが、
実は鍵はもっとある。

例えば、
夏にプリンセスプリキュアの映画があった。
映画館でその映画を見ると、
映画館専用のドレスアップキーが特典としてもらえた。

プリンセスパフュームを持っている子はキーがもらえるから映画館に行きたいし、
映画館に行ってキーをもらった子はプリンセスパフュームが欲しくなる。
というあたりが巧妙だ。

スーパーなんかでは、
ラムネが1個入っただけのお菓子と称したドレスアップキーが何種類も売られた。

とにかく色々な場所でドレスアップキーをエサに使っているのだ。
プリンセスパフュームを持っている子どもはもちろんだが、
親も必死になって探したりしているのを何度も目にした。

すべて仕組まれている

エンジニアとして気になるのは、
ドレスアップキーによって切り替わる色とか声のデータは、
どこにあるのか?
ということだろう。

結論から言おう。
全て本体にある。キーではない。
キーの裏側に特定のパターンの切り込みのようなものがあり、
それによってキーの種類を判別しているようだ。

つまり、
バンダイは多数の種類のドレスアップキーを販売することを前提として、
最初からプリンセスパフューム本体に全てを仕込んでいたということだ。

恐るべし、プリンセスパフューム。
これぞドレスアップキートラップ。