責任者は失敗の責任を取るべきなのか?

責任を取るから責任者。

たしかにその通りなのだけど、
組織のパフォーマンスという観点からすると、
必ずしもこれはうまくいくとは限らない。

古代ローマの軍制や政治体制は、
現代においてもすごく参考になることが多い。

例えば、軍の最高司令官は国会への裏切りでもしない限り、
戦闘に大敗した場合でも、大した処分にはならなかった。
むしろ恩賞を与えられる場合すらあった。

これは、
戦争に勝つという、ただでさえ大変な責任とプレッシャーがかかる状況で、
よけいなことを考えないで済むようにするためだったと言われる。

戦争に負けた司令官は磔にされるというのでは、
負けるにしても、他の誰かのせいにするような画策を巡らすことになりかねない。

たまたま形勢が有利ならいいが、
不利になると、最後まで勝つことを考えるよりも、
誰の責任にして負けるかということのほうに意識がいくか、
あるいは冷静な判断を失って、最後の一兵まで玉砕させるかになってしまう。

つまり、最初から罰を用意しているようでは
軍に安定したパフォーマンスを求めるのは無理、
というわけだ。

いや〜、
現代にそこまで考えてやってる企業ってどれだけあるんだろう?

結局人間って、今も昔も本質的にはあまり変わり映えのないことを
やってるんだなぁ、って思う。