高層ビルでの地震発生体験

今日も地震について。
東日本大震災が発生した当時、オレは東京で働いていた。

地震が発生したのは午後2時46分。
その時、オレは六本木の高層ビルの43階にいた。
揺れが発生する何分か前に、オフィス中の携帯という携帯が一斉にアラームを鳴らした。

地震らしい。
Yahooでチェックしてみると、場所は宮城。

え?東北?
アラームが一斉に鳴るには遠すぎる。
何が起きるかわからなかったので、とりあえずにトイレに行って用だけ足しておいた。

トイレから戻る途中で、揺れが来た。
オレはちょうど遠くまで見渡せるガラス張りの廊下を歩いていた。
大波に揺られている船に乗っているようなゆっくりとした大きな揺れだった。

それでも自力で立っているのは困難だった。
揺れの強さでというよりも、平衡感覚が揺れについていかない感じ。
同じく廊下を歩いていた女性社員も座り込んだ。

ガラスの外では、東京の高層ビルがしなるように揺れているのがはっきりと見てとれた。
おそらく、オレがいるこのビルも外から見たらあんな感じで揺れているんだろう。
高層ビルの何本かはポキッと折れるんじゃないかと思った。

自分では撮影しようとも思わなかったが、ちょうどこんな感じだ。

近くの高層ビルとの揺れにずれがあったので、
異常な光景はその異様さを増した。

オフィスに戻ると、机やキーボードの上にチリが落ちていた。
マンガで地震が起きると天井からパラパラ何かが落ちてくるシーンがあるが、
あれが本当に起きていた。天井には何もないのに。
大丈夫か、これ。

状況説明をする館内放送が何度もあったが、
情報が錯綜しているのか、なんだか的を得ない。

地震を受けて、エレベーターは全て停止された。
中には1階まで階段で降りて避難した人もいたが、
大部分はビルに残った。
言っても東北。さすがに大丈夫だろう、と。

それよりも、Yahooで報告されている津波のほうがやばい、
という雰囲気が大勢を占めた。
実際にはその本当のやばさを家に帰るまでよくわかっていなかったのだが。

ニュースにもなったので知っている人も多いだろうが、
一番大変だったのは帰宅だった。
オレは超満員電車でなんとか帰れたのでまだましだったが、
20km以上歩いて帰った人もいるという。

妻は妊娠中だったので、帰宅がかなりつらかったようだ。
2時間待っても電車に乗れないという状態だった。
車で迎えに行っても無駄だったろう。道路は完全に麻痺していた。
してやれることが何もなかった。

高層ビルや高層マンションでは、
地震でエレベーターが故障した場合、
昇り降りが大変すぎるので実質缶詰状態になる。

そういう意味では高層ビルに住むのも難ありだが、
生涯に数回あるかないかの地震を心配して、
住むところを選ぶのもなんだかなぁという気もする。

こんなのは、直接被災した人からしたら微々たることなんだけど、
高層の建物にいる時の地震と、東京での被災は独特の怖さがあるよ、という話でした。