お酒を飲まない理由

オレは酒を飲まない。

最後に酒を口にしたのが何年前のことかすら思い出せないし、
それがどういうシチュエーションだったのかすら思い出せない。

それぐらい酒を口にした記憶がない。

おそらく誰でも初めての酒はまずいのではないだろうか?
よくわからんけど。

もちろんオレもその一人だ。
最初は慣れの問題で、そのうちうまくなるのかとも思っていた。
ただ、すぐ気持ち悪くなるので下戸なんだろうと思っていた。

実際もともとそんなに強いわけではないのだろうが、
今となってはもうどうでもいい。

昔は、周りから飲め飲め言われていたので、大人の嗜みとして
酒ぐらい飲めたほうがいいかな、と思って我慢して多少は口にするようにしていた。

しかし、いっこうにうまく感じられるようなるとは思えなかった。

どうやらオレはこのアルコールの匂いがダメらしい
ということがある日わかった。

犬並みの鼻

5年ほど前、
まだ個人事業主として企業のシステム開発を請け負っていた頃のこと。

六本木にある40階ほどもある立派なビルに入居する企業が、
新しい常駐先として決まった。

その初日。
勤務につくために開発ルームに入った瞬間。

くっさーーーーーーーー!

あまりの埃の臭いにオレは「ウッ」と言って
鼻をおさえてしまった。

しばらく勤務してわかったことだが、
この企業は一切掃除というものをしていなかった。
どんなに新しいビルでも掃除しなければそら臭い。

昼休み。
同じ開発チームのメンバーと食事に出かけた際に、
「いや〜、あの部屋の臭いやばいっすね」
と聞いた。

すると、
「えっ、臭いなんかしますか?」
とか
「ちょっとはするような気もしますけど」
みたいな薄い反応。

どうやらみんな大して気にしていない様子。

マジか。
あの臭いがわからないとかどんな鼻してるんだ。
と思ったが、皆がそう言うとなると、

オレの鼻が異常によすぎる

としか考えられない。
犬並み?よくわからんけど。

昔のことを思い出してみると、
たしかにそう考えると納得がいくエピソードはあった。

鼻がよすぎることの弊害

まず、オレは昔から野菜嫌いである。

正確には青臭い野菜がダメだ。
ブロッコリーとかインゲン豆とかそういうの。
臭すぎてムリ。

新鮮な野菜で構成された青臭くないサラダであれば
全く問題ない。

酸っぱい臭いの酢の物もダメだな。

あと、
雨の日の夜の東京の電車がダメ。
多分普通の人でも臭いと思うが、
俺にとっては殺人的に臭い。
マジで息止めてた。

そして、気がついた。
オレが酒がダメな最大の理由は、
アルコールの臭いだったのだ、と。

酒に強いとか弱いとか以前に、
臭すぎてムリなのだ。

ただね、鼻がいいことのメリットもある。

ウマイものが普通の人よりウマイ!

んじゃないかと思ってる。