ITのOJTはGoogle先生でいいのか

オレのIT業界におけるキャリアはバイトから始まった。

大学時代は情報工学科ソフトウェアコースだったから、普通なら大企業に就職している。
実際にオレの周りのほとんどが大企業に就職した。
別に単位は取れていたので、そうすることもできただろう。
一行もコード書けないヤツが東芝に入社してたしね。

就職しなかったのは、単に就職活動をする気がおきなかったからだ。
今考えると、親の心労もひとしおだったろう。

「一体何考えてるんだ」と。
何のために大学行ったんだと。

いや、ホントそうですわ。

正社員へ

最初のバイトで知り合った人の縁で、
6ヶ月後には、立ち上げたばかりのITベンチャーにいた。

正社員だ。
福利厚生はなかったけど、いきなり月給30万円固定だったから文句はなかった。
こちとらほとんど実戦経験ないわけだから。

で、若いのはオレ一人。
周りはみんな40歳以上のオジさんばかりだが、一線でやってきた人たち。

まぁ、とにかく一人だけ未熟者なので、必死なわけですよ。
傷を舐め合う同僚とかもいないしね。

わからないことはGoogleに聞け

よく言われることだ。

「わからなかったらまずはググれ」
正社員として入った会社でもそんなスタンスだった。

英語でもGoogleで検索することを、
I googled …
てな感じで動詞として使われている。

IT業界におけるOJTは、とりあえず現場に放り込んであとはテメーでなんとかしろ、
というものが多い。
研修なんてあってなきがごとし。

特に客先常駐型のSIerはその傾向が強い。
必ずしも悪いことばかりではないが、最良とは言えない。

大企業の新人

その後、会社を転々とした後、
派遣社員、そしてフリーランスとなった。

そんな中で大企業にも常駐することが多々あった。
さすがに大企業はそれなりにお金をかけて新人研修を実施する。

で、そういった新人研修を受けたエンジニアはどうかというと、
やっぱり成長が早い。
もちろんしばらくすれば、「ググれ」と言われるのだが、立ち上がりが早い。

オレが4年ぐらいかかったところまで2年ぐらいでいってるな、と。
やっぱり新人の頃は、自力でなんとかするよりも、
他人に基礎を叩き込んでもらったほうが成長は早いのだ。

とはいえ、きちんと研修をするのは、
意識の高い一部の大企業だけだ。

新人研修をしてみて

その後、オレ自身が講師として新人のJava研修をする機会が2度ほどあった。
九州の中堅企業だったが、研修を実施するために飛行機に乗って東京と九州を何度も往復した。

いや〜、新人っていいね。
やる気に満ち溢れているわけですよ。

新人のついでに中堅にも教えてくれ、と請われて研修を行ったのだが、
逆に中堅社員のやる気のないこと。(笑)

その会社の場合は、入社して数年もすると
プログラムを書くことがほぼ無くなるので、
ある意味そういった意識になるのも仕方ないのだが。

でも、新人に教えていると、面白いのがいる。
たかだか2ヶ月ぐらいで、オブジェクト指向の概念をかなり理解する新人も現れる。
オレ、そこまで理解するのに何年かかったんだろ?って思うぐらいのスピードだ。

だからね、やっぱり新人の研修はきちんとやるのがいいと思う。
それと並行して調べる技術も教えていけばいいのだ。
それが最も効率がいい。

その後も、その会社からは新人研修のオファーをもらっていたのだが、
遠すぎるのを理由に断ってしまった。
とはいえ、いい経験をさせてもらったので、感謝している。

今どうしてるのかなぁ。
その会社も。教え子も。